MEDICAL GUIDE
診療のご案内

がん検診

がん検診を受けることは早期発見につながります。治療も早期に開始でき、初期であればご自身のご負担(精神的・経済的)も最小限にとどめることができます。初期の婦人科がんは自覚症状がなく、気づいた時には既に進行していたというケースも少なくありません。症状がなくても、定期的な検診・診察を受けていただくことが重要です。

がん検診

子宮頸がん

子宮の下部(頸部)に発生するがんです。近年、子宮頸がんは増加傾向にあり、特に20~30代の若い方の発症例が急速に増加しており問題になっています。
発生原因は主にヒトパピローマウイルス(HPV)による子宮頸部への感染で、このウイルスの感染が長期間続くと、ごく一部ががん化していくと考えられています。
早期の段階ではほとんど自覚症状がありません。がんが進行するに従って不正出血、おりものの異変や増量などの症状がみられる様になります。

子宮頸がんの予防として、ワクチン接種及び、20歳を超えた方は2年に1度のがん検診が推奨されています。

がん検診には、子宮頸部細胞診とHPV検査があります。子宮頸部細胞診は、病気のある方の70%を見つけられる検査です。またHPV検査は病気のある方の90%を見つけられため、海外ではHPV検査が主流になっています。
ただしHPV検査の結果が陽性の場合は、子宮頸部細胞診を行う必要性があるため、詳しく検査したい方は両方の検査を同時にされる事をお奨めします。

  • 小郡市・大刀洗町の方 … 当院では住民検診の対応をしております。
  • 筑紫野市・筑前町の方 … 当院ではクーポン券の対応をしております。
費用(自由診療)
  • 子宮頸部細胞診4,400円
  • HPV検査5,500円
  • 子宮頸部細胞診+HPV検査9,900円

子宮体がん(子宮内膜がん)

子宮体部に発生するがんです。好発年齢は50代で、わが国の成人女性に最近増えてきているがんのひとつです。子宮体がんの発生にはエストロゲンという女性ホルモンが関係していると言われており、リスクとして出産経験がない・肥満・月経不順の方があげられます。
その他、がん関連遺伝子の異常、高血圧、糖尿病、近親者に乳がん・大腸がんをわずらった方がいるなどもリスク因子として知られています。
自覚症状としては不正性器出血が最も多く、特に更年期から閉経後での不正性器出血を認める場合は検査を受けることをお奨めします。

費用(自由診療)
  • 子宮内膜細胞診 7,150円

卵巣がん

卵巣は子宮の両側に1個ずつある2cmほどの臓器です。
この部位に発生した腫瘍を卵巣腫瘍と言います。腫瘍には良性と悪性(がん)があります。卵巣がんの好発年齢は40~60代と言われています。がんの初期段階では自覚症状はほとんどありません。がんが進行すると下腹部に痛みや腫れを認める様になります。
診断は内診や超音波検査で行います。また必要に応じて採血による卵巣腫瘍マーカーの検査を行います。卵巣の大きさが6cmを超えてきますと、茎捻転(卵巣のねじれ)を生じたり、破裂するリスクが高まりますので手術が必要になります。
卵巣がんについては現在、定められている検診はありませんが、40歳以上の方には2年に1度の超音波による検診をお奨めしています。

乳がんの一次検診

わが国の乳がん好発年齢は、45~49歳と60~64歳です。
自覚症状としてよく知られているのが乳房のしこりです。
乳腺のしこりは他の病気でもみられ、ほとんどが良性とされますが、しこりを発見したら、自己判断せず専門医の診断を受けましょう。

  • 小郡市 … 当院では住民検診の対応をしております。